ママも安心?YouTube Kidsアプリが日本でもついにリリース
アメリカではすでにリリースされていたYouTube Kidsアプリが日本にもついに上陸しました!
「検索設定」では、子どもたちが検索できるコンテンツの範囲を設定可能。検索設定をオフにするとコンテンツを検索できなくなるが、ホーム画面の動画や、視聴体験に基づいてレコメンドされる「おすすめの動画」は視聴できる。
YouTube Kidsのコンテンツは、独自のアルゴリズムによってYouTubeから動画をフィルタリングし、選定している。もし視聴したくない動画やチャンネルが表示された場合は、アプリにログインし、そのコンテンツをブロックすることを推奨している。
ということで、YouTube大好きキッズをお持ちのパパママには、その視聴をある程度コントロールできるという安心感が大きなメリットなのではないでしょうか。
YouTubeに動画を公開しているYouTuberの方への影響については、現時点で考えられることがいくつか。
タイアップ動画(いわゆる”お仕事案件”)を明示している場合にはYouTube Kidsでは表示されなくなるかも?
YouTubeのヘルプセンターに以下の記述があります。
[コンテンツに関する申告] のチェックボックスをオンにするとどうなりますか?
[詳細設定] で [コンテンツに関する申告] セクションの [この動画には、スポンサーから対価を受け取ったプロモーション(たとえば、制作のスポンサー、スポンサーから対価を得て、製品を見せたり、製品やサービスをおすすめすること)が含まれます。] チェックボックスをオンにすると、視聴者が YouTube でよい体験を得ることを助けていただくことができます。YouTube は、これらの動画にも広告を表示します。動画に有料プロモーションが含まれていることを通知していただくと、YouTube では、お客様のスポンサーと競合する広告を別の広告に置き換えたり、YouTube の既存のポリシーに従って、有料プロモーションが含まれている動画を YouTube Kids アプリから削除したりすることができます。
つまるところ、本来のルールに従って、タイアップ動画であることを動画の管理画面で申告していた場合、その動画はYouTube Kidsでは表示されなくなる可能性があります。要は子供向けのコンテンツにステマ的に広告動画が流れ込むことを防ぐためなわけですが、これについての詳しい背景は以前の本ブログ記事もご覧ください。
YouTube Kidsで視聴された場合は売り上げはどうなるの?
YouTubeのヘルプセンターによると、YouTube Kidsでも制限つきながら広告配信がなされる模様です。同じ回数視聴された場合に、通常版とYouTube Kidsでどのように収益に影響が出るかは、Kids向けの広告主がどれだけ広告費を投入してくるかによるのではないでしょうか。
僕の動画がYouTube Kidsで見つからない!?
Googleは独自のアルゴリズムによりフィルタリングを行なっているとのことです。一般的に言って「子供の視聴にふさわしくない」と思われる動画やチャンネルは、YouTube Kidsには出現しない可能性があります。これがどの程度のレベルで作用しているかはもう少し使ってみないと何とも言えないところですが・・・。
UUUM所属のYouTuberは任天堂のゲーム実況ができるようになる!?
こんなリリースが発表されていました。
国内MCN最大手であるUUUMと任天堂が著作権の包括契約で合意したとのことです。これが実際にどのように運営されるのかはまだ分かりませんが、リリースから推測する限りは、おそらくUUUM所属のYouTuberは任天堂のゲームを使った実況を個別の許諾を得ることなくできるようになる、ということなのではないでしょうか。
ゲーム実況に関しては著作権者(一般的にゲームのメーカー)によって対応がかなり異なり、例えば海外のゲームメーカーなどでは「宣伝になるから自由に実況していいよ!」というところもあれば、逆に許可なく実況動画を公開すると著作権違反でブロックされてしまうようなケースもあったわけです。
任天堂のゲームタイトルに関しては、これまで任天堂独自に「Nintendo Creators Program」という収益分配モデルが公開されていて、ここに登録することで動画単位、もしくはチャンネル単位(MCNとほぼ同義)で、承諾を得た上で収益化ができるようになっていました。
UUUMは以前もカラオケの音源の包括契約などをYouTuberに提供していましたので、個人レベルでは解決しにくい著作権の承諾などといったサポートを包括的にどんどん充実させているようですね。
YouTubeからの収益激減!パトロンになってよ・・というニュース(海外)
プロレスをテーマにしたショートアニメを公開しているWrestling Shortが、収益激減に悩んでいるそうです。411mania.comが伝えるところによると、このYouTuberは最近のYouTubeによる広告ポリシーの変更により、収益が激減。それを補うためにクラウドファンディングサイトであるPatreon.comにてパトロンを募集することにしたとのことです。
このYouTuber自身のtweetの画像を見ると、確かに再生回数あたりの単価は恐ろしく低いことになってしまっているようですが、果たしてこれがYouTubeのコンテンツクオリティと広告配信方針の変更によるものなのか、他の理由によるものなのかはこのチャートだけからはちょっと判断できかねます。最近になって急に同じようなお悩みを抱えてる方いらっしゃいますか?
Here's an example of how bad it has gotten. you can now support Wrestling Shorts here: https://t.co/xYh9YTxHWl pic.twitter.com/qMB3SwksAt
— Wrestling Shorts (@WrestlingShorts) May 28, 2017