幸せモテメイクよりセクシーサンタ

あるインフルエンサーの悩み

先日ある女性インフルエンサーから個人的な相談を受けたのですが、どうもクリスマスの季節が近付くに連れ、彼女のソーシャル上のポストや動画チャンネルの視聴が伸び悩んでいるとのこと。本人の想像としては、世の中にソーシャルインフルエンサー的な活動をする競合が増えてきて、自分のポストが埋もれてしまったり、飽きられてしまったのではないかと不安だというので、どれどれレポートを私に見せてみなさいと。

レポートから明らかになった真実

彼女はキラキラ系女子としてtwitterなりInstagramやらYouTubeとかで相応の規模のオーディエンスを持っているのですが、その想定されているペルソナは

  • 同年代の女性
  • ファッションやメイクなどのハウツーコンテンツを求めている
  • クリスマスとかバレンタインとかその時節柄知りたい情報をテレビや雑誌よりインターネットに求めている
  • 総じて言うとキラキラしててイケてて今時の可愛い系、女の子の共感コンテンツ目指す!w

だったわけですが・・・

レポート見ると20~30代の男性ばっかりwww

これまであまり各プラットフォームのオーディエンスレポートとか見ずにノリでやってきて、強いて言えばフォロワー数だけはスポンサーに売り込んでいたそうですが、こりゃ明らかに見ている視聴者を読み誤ってます。

視聴者の興味関心とズレていたコンテンツ施策

直近の彼女のポストを見ると、クリスマスのデートに向けたモテメイクとか、この冬こそ素敵な彼氏をゲット的なゆるふわコーデとか・・・まあ明らかに女の子のニーズを目指した内容を展開しています。ここにあえてオッサンからアドバイスをブチ込んでみるとしたら

「残念だがオッサンはこんな厚着で彼氏と幸せそうなデートみたいなビジュアル、まるで興味無い」

とりあえずモコモコしたコートとか、もっと言えばもう袖とかスカート丈とかも要らないから、薄着セクシーサンタコスでパーティー盛り上がろうみたいな・・・なんというか、もういま真夏だと思って露出したビジュアル攻めてみたら?とアドバイスしておきましたが、さてその結果が吉と出るか凶と出るかはまた後日のお楽しみにしておきます。

想像とは大きく異なる実際のオーディエンス

彼女に限らず他のインフルエンサーと話をしている中で、外から想像していたオーディエンスと実際のオーディエンスがだいぶズレていたというケースはこれまでも多くありました。いくつか例を挙げると、

  • 女性向けに共感コンテンツやってるつもりが実際は寂しいオッサンのオカズだった(悲)
  • 電車とか乗り物系なのにやたら女の人に観られると思ったらそれはママのアカウントで、本当の視聴者はママのタブレットで遊ぶ子供だった
  • 同年代の生活パターンを狙ってるつもりだったが実際にはかなり若い層(10代)とかに観られていて、そのせいで期末試験とか受験の時期になるとやたらと波が起きて安定しなかったり、新学期になったらゴソッといなくなったり(入ってきたりもする)
  • なぜか日本語なのに日本で全然見られてなくてタイとか中国とか・・・(これは現時点でマジで謎)

これらの問題に対処するには、まずは各プラットフォームのレポートをもっとちゃんと見て、表面的なフォロワー数以上のデータを把握する必要があります。そこまで真剣に戦略を立ててやることがソーシャルインフルエンサー的な人たちのやりたいことに合うかどうかって問題はあるんですが、もし一人のビジネスオーナーとして今より上のレベルを目指そうと思うならば、これは避けては通れない道です。

あと、個人的にものすごく心配なのが、多くのインフルエンサーが広告主からスポンサーになってもらったりしてるわけですが、果たして広告主側もどこまで実態を理解して投資しているのか・・・。たとえば前述の女性、まさか年間通じて投資してるコスメのブランドは視聴者がオッサンばっかりとは夢にも思っていないでしょうし。将来的にブランドリフトや実際の購買への影響を広告主が真剣にトラッキングし始めたら、オーディエンスを見誤っているインフルエンサーはお仕事の危機にもなりかねません。この辺りまだまだ発展途上だと思いますが、皆さまお気をつけください。

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