どうせYouTuberになるなら世界を相手にするべきだというお話(とその方法)

動画をポストする時に日本人だけをターゲットにするもったいなさ

インターネットに国境がないということは皆さんご存知だと思うのですが、日本人にとっては言葉の壁というのが大きく立ちはだかります。特にテキスト系メディアだと英語で書かない限りどうにもならんというのがあるのですが、動画やイメージの媒体はもう少し垣根が低い気がするので、どうせYouTubeで動画を配信したりするなら日本という枠を超えて世界を目指すべきかと思います。

世界をターゲットにしない手はない理由

1. 視聴者の数が圧倒的に違う

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引用:翻訳者ディレクトリ(https://www.translator.jp/rank/language_rank.cgi

世界の言語話者人口を見てみると上記のようなランキングになっています。正直日本語が9位って意外と頑張ってんじゃんって気はしますが、それでもロシア語やポルトガル語ですら日本語以上、英語の話者は日本語話者の4倍以上もいるわけです。仮に同じような興味関心を持つ人の割合がどの言語でも一緒だとしたら、英語もターゲットにすることによって一気に5倍に登録者を増やすことができる可能性があるわけで。ちなみに中国はYouTubeのビジネスが(建前上)存在しないので中国語はこの際パス。インドのヒンディーやヨーロッパ系言語の話者は英語も理解する人が比較的多いことを考えると、まずは英語を視野に入れたチャンネル施策が一番最初に取り組むべきポイントだと思われます。

2. デジタル広告費が圧倒的に違う

ちょっと前に話題になったニュースですが、アメリカではすでにインターネットの広告費がテレビの広告費を追い抜いたと言われています。それだけの予算がデジタルに投下されているということは、必然的に広告単価も高止まりし、皆さんが得る収益効果が高くなることを意味します。ざっくりいままでお話を聞いたことがあるYouTuberさんの実績値で言うと、英語圏での視聴は日本での視聴の2倍ぐらいの再生単価になることもあるようです。

3. 桁違いの成功を納めている日本人YouTuberも海外視聴に支えられている

億万長者が次々と生まれていると言われる日本のYouTuberですが、実際に最上位を占めるYouTuberの多くは、実は日本以外の視聴をかなり獲得している(もしくは意識している)ことが推測できます。

HIKAKINさんのシンガポールのSocial Star Awardにおける伝説的なステージ。このエアロスミスとの共演がその後の世界的知名度への大きな飛躍のきっかけになったことは間違いありません。

佐々木あさひさんのように、ビューティー系クリエイターの中にはあえて言葉を使うことを控えめにし、どの言語の視聴者にも響く動画を折に触れて公開している方も多いようです。

妄想グルメさんも言葉に頼らない映像で世界に響いたチャンネルの代表格かと。

この他にもキャラクター系おもちゃのチャンネルは海外、特に日本のアニメやおもちゃがブランド的価値を持つアジア各国で強そうです。

そんなこと言われたって英語もできねえし無理なんだよ!という貴兄へ

意外と知られていないようなのですが、YouTube ではタイトル、説明文、そして本編の字幕を多言語対応させるための仕組みが結構整っています。これらを駆使することによって、日本語以外の言語は全くわからないという方も、視聴者の言語によってことなる言語の見た目を表示することができますので、その方法をご紹介します。まずは普通にいつも通り日本語の動画をアップロードしてください。

  • タイトル&説明文の翻訳

動画の管理画面に行くと、ここに「翻訳」というタブがあります。この中で、すでに入力している日本語の動画タイトルと説明文以外に、他の言語へ翻訳したものを保存することができます。これは、例えば英語(アメリカ)で英語のタイトルを説明文を保存しておけば、アメリカからの視聴者が観た場合には自動的にその英語版が表示されるような仕組みです。「いや、これぐらいの翻訳でも難しくてできないんだよ、英語わかんないんだぉ」という方、ご安心ください。とりあえずやってみるかぐらいならGoogle翻訳でもいいでしょうし、その他に「プロの翻訳を依頼する」から翻訳をプロに依頼することもできるんです。具体的な金額は言語などで違うようなので実際の管理画面で確認していただきたいのですが、私が試してみた場合はこんな金額が表示されました。動画1本につき1,000円〜2,000円ぐらい・・うーむ、おそらく1本の動画の再生回数がそれなりにあるYouTuberの方なら、試してみるのは悪くない金額なんじゃないでしょうか?

  • 字幕の翻訳

英語のタイトルや説明文は、海外の視聴者に動画を観に来てもらう「ツカミ」の部分です。実際にその後動画を視聴してもらうためには、本編に英語の字幕を入れましょう。なんとこれも丸投げできるんです!

先ほどの「プロの翻訳を依頼する」の中から、動画の字幕起こし(日本語)と英訳を一括して依頼することができます。試しに私の動画で見積もりしてみるとこんな感じでした。

ちょっと高いですね・・・先に自分で日本語の字幕を起こしておいて翻訳だけ依頼した方が良いかもしれません。その場合には、YouTubeの自動字幕機能で荒い日本語字幕を起こした上で正しい日本語に自分で推敲すると楽にできますよ。

  • とりあえずお金全然使いたくねぇ・・・という方は・・・

まず上記の自動字幕機能から日本語字幕を起こし、皆さんのチャンネルをバイリンガルのファンが観ていることを神に祈りつつ、視聴者による字幕ボランティアを募ることもできます。この設定は、動画の編集画面の「詳細」タブにある「視聴者への翻訳依頼」をオンにすることで起動できます。

それぞれの機能の詳細については下記のヘルプセンターもご覧ください。

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